カントー市について
概要
カントー市は、フランス統治時代より街の開発が行われ、現在ではベトナム国内における5番目の直轄市であり、人口は、おおよそ112万人でメコンデルタ地方の最大の都市である。メコン川最大の支流であるハウザンの南岸にあり、ホーチミン市の西約 160 キロメートルに位置する。
気候的には熱帯モンスーン気候帯に属し、雨季と乾季がある。雨期は5月から11月であり、ほぼ毎日スコールが降る。乾期は12月から4月であり特に12月~1月は非常に過ごしやすい。
年間平均湿度は83パーセント、年間平均降水量は 1,635 ミリ、年間平均気温は摂氏27度である。
経済
メコンデルタ地方はベトナムの穀倉と呼ばれており、米の全国生産量の50%以上を産出し、また果実も豊富で、特産品のブンタン、リュウガン、パラミツ、マンゴー、ミカン、ドリアンといった果物類を楽しむことができる。
さらには、メコン川で取れる水産資源や、エビの養殖など農水産業が盛んな土地柄である。フランス統治時代の120年前から発展を続けてきたカントーは、今やメコンデルタ地方でもっとも重要な経済、文化、科学及び技術の中心地であり、ベトナム国内における5番目の直轄市となっている。
カントーには空港、河港及び2カ所の工業団地があり、インフラが安定しているため、今後、外国からの投資拡大が期待されている。
教育
カントー市には、カントー大学があり同大学の農学部は非常に有名である。
また農学部に限らずIT系の学問を勉強する学科もあり、カントー大学は総合大学として有能な人材を供給する研究施設として、現在もそしてこれからも非常に重要な大学である。
交通
カントー空港 (en:Can Tho International Airport) – 2008年に拡張され国際空港に昇格した。
カントー大橋 – 日本のODA事業で2010年4月24日に完成(総建設費332億円)。
観光
ホーチミン像が建っている河沿いには、カントー市場やレストラン、寺などが集中しており外国人観光客がよく訪れている。
また岸から船で数十分行ったところに、カイラン水上マーケットがあり早朝より多数の船が、果物や野菜を山積みにして商売を行っている。